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<政談談論>自民党は良くも悪くも日本人のコモンセンスを体現する政党です
谷垣さんが総裁になったその日のうちに会って、
「古賀誠さんを幹事長に」と進言しました。
というのは、古賀氏はイメージが悪いというかもしれないが、
それならば民主党の小沢氏だって悪い。問題は選挙です。

与党時代の総裁は、総理としての職務に専念せざるを得ませんが、
野党になったいま、総裁の仕事は党務だけになるので、
与党時代の幹事長の仕事までやるようになるでしょう。

そうなると、残る幹事長の仕事はなにか。選挙対策しかありません。
全国を駆け回り精力的に選挙態勢を構築するのが幹事長の役目です。
古賀氏が最適任だと思いました。

いまの自民党には大量の落選者が出たので人材が少ないので、
適材適所の人事になりにくいのは仕方ありませんが、
あれこれ言わずに少ない人材でも声を掛け合って前進することだと思います。

自民党を立て直すには、まずは若返りです。
既成の思い込みを持っている議員には去ってもらうしかありません。
官僚支配だったことは事実だから、
官僚支配の申し子みたいな人はいなくなってもらわないといけません。

私が行革を一生懸命やっても、なかなかできなかったのは
自民党の中に官僚のいうとおりにしかしない議員が多かったからです。
特定の省庁の官僚の言いなりになっている族議員の根絶が党の再生には必要です。

そして、20代後半で、出たい人より出したい人ということです。
党がスカウティングします。
また、最悪の場合、次の選挙が4年後なのですが、
4年後に70歳を超える議員の中から自民党公認を70歳以下にすべきだという
意見が出てきています。

身を捨てて自民党の再生を目指そうとする心意気です。
これぐらいの覚悟を固める者が次々と出てくればよいと思います。
私も70歳を過ぎれば選挙に出ないこととします。

同じ人が総理をやるならば、40代後半がいいと思います。
経験と体力のバランスがとれているからです。
それには30代前半までに選挙に出なくては間に合いません。
ところが、いまはそういうサイクルになっていない。

ですから、資質のある人間を選んでこれから仕込んでいくべきなのです。
また、新陳代謝という意味で多選は禁止して、
最長で15年でやめるようにしてはどうかと思います。

二世議員についての批判もありますが、原則として当選第一主義ですから、
世襲が勝つと思えば世襲でもいいのではないでしょうか。
その批判が正鵠を得ているのなら落選するでしょう。

あくまでも選挙区の問題なので、選挙に勝つ最善の方法を選択するまでです。
ただし、本来は自民党の中に若い世代からの候補者を発掘するシステムを作って
世襲に頼らない方がよいに決まってます。

長年のいろんな宿願を果たすチャンスです。
また、それができなければ自民党にとって厳しい。
新人発掘などは派閥サイドでもできることで、
どこかの派閥が積極的にやっていれば他の派閥が追随し、党全体に広がります。

そして、総括すべきは新自由主義というよりも、市場原理主義です。
党内では2、30人のグループで勢力は大きくないのですが、
口の達者な人が多いので、まとまって会議に出てきてワーワーやっていますが、
党内の多数勢力ではありません。

社会の営みの中で自由競争というか、市場の役割が重要だという点は
認めなければなりませんが、それがすべてのように言うのは間違いです。

保守主義のイメージは社会が元々持っていた、
いいものを守ろうというのが保守です。

自由競争に委ねて、放ったらかしにしておいてはうまくゆきません。
ですから政治が必要なわけです。

自由競争の社会をどうコントロールするのか。
コントロールするには「何のために」という
価値判断が示されなければならない。

保守主義が重視するのは家族の絆、地域の連帯、
国についても個人についても独立の気概です。

日本のことばで言えば、人々の間に広くあった「思いやり」や「助け合う心」。
日本の歴史で言えば、異なった文化を果敢に受け入れるけれども、
従来のものとの融合に努める、つまり自分を見失わないこと。

農業やもの作りのように長い目でものごとに取り組む姿勢、
「もったいない」という気持ち、などは歴史の中で培われてきた
価値判断ではないでしょうか。

こうした価値判断は日本版保守主義といってよいでしょう。

また、日本版保守主義を踏まえて自由競争あるいは市場の働きを
コントロールすることをこの国のコモンセンス(common sence)と
すべきではないでしょうか。

自民党は良くも悪くも日本人のコモンセンスを体現する政党なのですから。
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