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やるべき財政支出で、夢と希望を持ってもらうのが政治の役割です
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

いま、日本経済は給付や減税では回復困難であり、
早期で効果的な経済対策が求められています。

「前政権の否定ばかりでは・・・」
リーマンショック以来、景気の底割れをなんとか回避してきた政府ですが、
ここに来て株安、円高、デフレとにわかに雲行きが怪しくなってきています。
二番底の恐れすら指摘されているところです。

麻生内閣までやっていた経済対策は、リーマンショック後のパニックを
とにかく回避しようとできる限りの財政出動をやっていました。
底割れを回避して再び上昇気運に転じようという雰囲気があったのですが、
政権が代わってその雰囲気に水を差された感じがしています。

事業仕分けに象徴されるように、前政権の政策を否定することしかやっていません。
たしかに無駄と思われる事業を廃止したり見直しをした上で、
その後、マニフェストの目玉政策である子ども手当てなど大型の財政出動を
実現するために短期的に進めているのでしょう。

前政権でせっかく醸成されつつあった回復への機運に水を差してしまいました。
事実、前政権時代は株価も為替も安定しつつあって、輸出産業を中心に
ようやく落ち着いたところでした。

急速な株安、円高の背景には、麻生内閣で組んだ補正予算、
つまり、政府の支出を止めることに対する、失望感があると思います。

その上、額は小さいかもしれませんが、スーパーコンピューターの開発費や
オリンピック強化選手の強化予算の廃止など、国の将来にわたる
長期戦略や夢を否定することによる閉塞感もあるかもしれません。

急速な円高になった直接的な原因は、ドバイショックでドルが急落したものと
考えられますが、基本的には他国がやっている財政出動を
日本が途中で止めてしまい、通貨価値が上昇するというメカニズムによるものだと思います。

つまり、市中に供給される通貨が急減すれば、その価値は上昇するのです。
これまで、円高是正には円の債権を買ってドルで運用するためにドルを買う方法がありました。
円で調達したものをドルに換えるわけですから、ドルの需要になります。

そうして、ドルを買い支えて円高を是正していました。
できるとすればそれしか、今のところ考えられる手です。

株安も諸外国が財政出動し成長率を確保できているのに対して日本は、
それを途中で止めてしまったために経済自体が縮小、デフレスパイラルの危機に
陥っていますから、その現状を投資家が冷静に見ている結果です。

二番底回避には財政支出は欠かせない。新しい年にはまずやるべきは、
取りも直さず、いまの経済状況からの脱出しかありません。
財政赤字、税収不足の中で支出を極力抑えるのは、たしかに必要なことです。

しかし、今のままでは経済が失速する危険性があります。
スピーディに財政支出を行なう必要があります。

政府は、子ども手当などの給付と減税で経済を刺激しようと考えているようですが、
それよりも、政府がモノを買う方が経済効果は高い。

給付や減税が遣われずにお金が滞留する可能性が高いのに対して、
政府が支出すればおカネが還流し、即効性があります。

デフレをどうすれば脱却できるか。
つまり、いまのデフレから脱却しなければなりませんが、政府からは
残念ながら具体的な対策が出ていません。

デフレスパイラルを回避するには冷え込んだ消費者心理、国民の心理を
あらためてもらうしかありません。

すなわち、将来に希望を持ってもらう。それこそが政治に課せられたテーマです。
無駄を削減するだけでは、心理は冷え込むばかりです。

公共事業がダメだと言うのなら何に遣うかですが、たとえば、廃止とされたスパコン。
資源のないわが国がこれまで世界のトップを走ってこられたのは、
優秀な頭脳と技術です。

こうした国の将来投資まで削減してしまうと、
将来の国力を削いでしまうことになりかねませんし、
国民の夢を奪い、その心理がますます冷え込むことになるでしょう。

まずは、夢と希望を国民に持ってもらう。
新しい年に、政治のテーマはそれしかないのではないでしょうか。
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